ひきこもりの方がいるご家族が自身の時間を持つために
- 遠藤 一歩
- 4月17日
- 読了時間: 4分
ご家族がご自身の時間を持てるようになるためには、いくつかの段階と工夫が必要になるかと思います。
ひきこもりのご本人の状況や、ご家族の置かれている状況によって、具体的な方法は異なりますが、一般的なアプローチとしては以下の点が考えられます。
◆ご本人の状況の理解と共有:
まずは、ひきこもりのご本人がどのような状態なのか、何に困っているのかを、ご家族間で共有することが大切です。
ご本人のペースを尊重しながら、少しずつコミュニケーションを取り、話を聞く機会を持つように努めましょう。
専門機関からのアドバイスや情報を共有することも、ご家族の理解を深める上で役立ちます。
◆ 家事や役割分担の見直し:
現在、特定の家族に負担が偏っている場合、可能な範囲で家事や役割分担を見直しましょう。
ご本人が少しでもできることがあれば、無理のない範囲でお願いしてみるのも良いかもしれません(例:自分の部屋の整理整頓、簡単な片付けなど)。
外部のサービス(家事代行、宅配サービスなど)の利用も検討してみるのも一つの方法です。
◆ご本人の日中の過ごし方の変化を促す:
ご本人が日中、何をしているのか把握し、もし可能であれば、生活リズムを整えることを 優しく 促してみましょう。
興味のあることや、無理なくできる活動(読書、ゲーム、軽い運動など)を一緒に探してみるのも良いかもしれません。
地域によっては、ひきこもりの方のための交流スペースやプログラムがある場合がありますので、情報を集めてみるのも良いでしょう。
◆短時間でも良いので、外出を促す:
最初は、家の近所を散歩するだけでも良いでしょう。
ご本人のペースに合わせて、少しずつ外出の時間を増やしていくことを目指しましょう。 ご本人が興味を持ちそうな場所(近所のカフェ、公園、図書館など)に 短いお出かけ を提案してみるのも良いかもしれません。
外出に付き添う場合は、 負担をかけすぎる ことなく、安心して過ごせるように配慮しましょう。
◆専門機関や家族会のサポート:
専門機関のカウンセリングやアドバイスは、ご家族がご自身の時間を持つための具体的な方法を見つける上で非常に役立ちます。
家族会では、同じ悩みを抱える方々と情報交換や 感情的な支え を得ることができ、 心理的な負担 を軽減する助けになります。
他のご家族がどのようにご自身の時間を作っているかのヒントが得られるかもしれません。
◆段階的な目標設定と 小さな一歩:
ご家族がすぐにまとまった 自由な時間 を確保することは難しいかもしれません。
まずは、1日に数十分でも自分の時間を持てるように、小さな目標を設定し、少しずつ 達成 していくことを考えましょう。
目標を達成したら、 ご褒美 を与えるなど、 意欲 を維持する工夫も大切です。
家族間のコミュニケーションの 改善: ご家族間で、それぞれの気持ちや状況を 穏やかに 話し合える 時間 を持つように心がけましょう。
お互いを 批判する のではなく、理解しようとする姿勢が大切です。
ご家族それぞれの 必要性 を尊重し、 バランス の取れた関係を築けるように努めましょう。
◆重要なこと
焦らないこと
ご本人のペースに合わせて、 長い時間 をかけて取り組むことが大切です。
無理強いしないこと:
ご家族の इच्छा、願望 を尊重し、 負担をかけすぎる ことは避けましょう。
諦めないこと
状況がすぐに改善しなくても、 つながり を持ち続け、できることを続けていくことが大切です。
ご家族自身の心身の健康を 第一に 考えること
ご家族が疲弊してしまうと、 長期的な支援 が難しくなってしまいます。
ご自身の休息や 興味、関心 のための時間を 意識的に 作ることが重要です。
ご家族がご自身の時間を持てるようになることは、ご本人にとっても、 穏やかな雰囲気 の中で過ごせるという点で、 良い影響 が期待できます。
根気強く、 専門的な援助 も得ながら、それぞれのペースで進んでいくことが大切です。
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