ご家族にひきこもりの方がいる場合
- 遠藤 一歩
- 4月17日
- 読了時間: 3分
ご家族にひきこもりの方がいる場合、ご家族だけで悩まず、専門機関に相談することが大切です。その上で、以下の点に留意して接していくことが重要です。
理解と受容
ひきこもりは本人の怠けや甘えではない ことを理解しましょう。
社会生活への不安や自信喪失、精神的な問題など、様々な要因が複雑に絡み合って起こることがあります。
本人の気持ちに寄り添い、否定的な言葉や批判は避けましょう。
「なぜ?」「どうして?」と問い詰めるのではなく、
「つらいね」「何かあった?」と優しく声をかけるように心がけましょう。
焦らず、本人のペースを尊重しましょう。
無理に外へ連れ出したり、就職を急かしたりすることは、逆効果になることもあります。
コミュニケーション
挨拶や日常的な声かけを続けましょう。
会話がなくても、「おはよう」「おやすみ」「ご飯だよ」など、短い言葉でも良いので、つながりを保つことが大切です。
本人が話したい時に静かに話せる雰囲気を作りましょう。
意見やアドバイスをすぐに言うのではなく、まずよく聞くことを心がけましょう。
共通の話題を見つけて、つながりを持つきっかけを作りましょう。
趣味や興味など、本人が関心のあることについて話してみるのも良いでしょう。
安心できる環境
安全で穏やかな空間を作りましょう。
本人が安心して家で過ごせるように、彼の個人的な空間を尊重し、中断をできるだけ避けましょう。
家族間のコミュニケーションを良好に保ちましょう。
家族が互いに支え合い、穏やかな雰囲気を作ることが、本人にとって精神的な幸福に繋がります。
専門的な援助
専門機関への相談を検討しましょう。
ひきこもり地域支援センター、
精神保健福祉センター、
医療機関など、
専門的な知識や支援を提供してくれる機関があります。
家族会に参加することも有効です。
同じ悩みを抱える家族と交流することで、感情的な支えを得たり、対応のヒントを見つけたりすることができます。
必要に応じて、精神科医やカウンセラーの診察を受けることも検討しましょう。
家族自身のケア
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。
友人、親戚、専門の相談員などに話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることがあります。
自分の時間も大切にしましょう。
趣味や興味を楽しむ時間を持つことで、ストレスを軽減し、精神的な幸福を保つことができます。
福島県内の相談窓口
福島県ひきこもり相談支援センター
: https://hikisen.kowakanet.or.jp/ 電話: 024-955-6203 (火曜日~土曜日 9時30分~17時30分)
福島市ひきこもり家族教室
電話: 024-525-3746
ひきこもりの状態は長期的な性質を持つこともあります。焦らず、つながりを持ち続けながら、専門的な援助も活用していくことが大切です。
ご不明な点がありましたら、遠慮なくお尋ねください。
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