みなさんこんばんは!
いつも私のつたない文章を読んでいただきましたありがとうございます。
今日の福島県はとても天気が良く、風も無かったのでとても過ごしやすい一日でした。
みなさんのお住まいの地域はいかがでしたかね。
さて、今日のお話は昨日のお話の続き、
『心を病む子供達』 3年B組金八先生
第2シーズン 第1,2話【中編】
前回の記事を読んでいないという方はこちらをクリックしてください。
前回の記事の最後は、
『金八先生の地元、福岡の病院から金八あてに電話が入った』
ところで終了しました。
それでは後半のお話を見ていきましょう!
≪桜中学職員室≫ 9月とある土曜日 朝
2学期も始まったばかりの土曜の朝、福岡の病院から電話が入って『自分の母親に何かあったのでは!?』と金八は慌てふためきました。
しかし、電話の要件は金八の母親のことではないということが分かり胸を撫でおろしました。
金八『それではいったいどのようなご用件ですか!?』
と金八は電話の向こうの方に尋ねます。
福岡の病院「坂本先生は斉村高男くんという方を知っていますか?」
金八『は、はぁ、知ってはおりますが・・・。斉村君に何かあったんですか?』
福岡の病院「はい、斉村君は今当病院に入院をしておりまして、坂本先生に会いたい坂本先生に会いたいと言っているんですよ。何でも中学時代に坂本先生に言われた言葉が忘れられないと言っているんです。もしも先生のご都合が合えば今後の治療のためにも一度面会に来てやってはくれないでしょうか?」
金八「は、はい、分かりました」
金八は電話を切りました。そして先生方が金八の元へ集まってきます。
教頭「坂本先生、その斉村君という生徒は何か問題でも起こしたんですか??」
金八は教頭の偏見に満ちた発言に少し怒り気味で、
金八『教頭先生、何を仰るんですか!斉村君は私が桜中学に来る前の生徒で、問題生徒なんかじゃなく学年トップの秀才ですよ!高校も国立大学の付属高校に進学しました!わたくしの担任ではなかったですが・・・』
教頭はおもしろくない顔をします。
金八『でも何であいつが・・・しかも福岡の病院に入院なんて・・・』
養護学級の先生「金八先生、福岡の若杉病院ですよね??保健の先生方の間でも話題になっている病院なんです。私ちょっと気になりますわ・・・。先生、すぐに行ってあげてください!!」
教頭「気になりますって、その病院は何か特殊な病院なんですか!?」
養護学級の先生「教頭先生!病院に特殊も何もありません!!!」
校長「坂本先生、幸い今日は土曜日ですし、福岡からひとりの生徒が助けを求めている。すぐに行っておあげなさい」
校長の許可がおり、金八はすぐに新幹線で福岡へ向かうことになりました。
心の中で何度も何度も自問を繰り返しながら。
俺があいつに言った言葉??
俺はあいつに何て言ってあげたんだっけなぁ・・・
≪福岡県若杉病院≫ 9月とある土曜日
福岡駅に着いて金八は実家の母親に電話をし、今福岡に戻ってきていること今夜実家に泊まることを伝えました。そして急いで若杉病院へと向かいました。
若杉病院に着いて医師の小林先生と会いました。
そして、若杉病院は思春期内科の専門病院で、主に『思春期心身症』の子供達を対象にしていることを知りました。
※思春期心身症とは、主に13歳∼22歳頃までの心の病気で、主なものとしては、
・摂食障害 (拒食症、過食症など)
・思春期妄想症 (例:自己臭恐怖=自分の臭いが周りに不快感を与えている など)
・統合失調症 (例:幻覚、妄想、自我障害、思考障害、感情障害など)
・思春期うつ病
・強迫性障害
・適応障害
参考資料:日吉ヶ丘クリニック
若杉病院では集団療法などを用いて思春期心身症の入院治療を行っており、全国から順番待ちが生じるくらいたくさんの患者さんが訪れる有名な病院でした。
そのとき、小林先生と金八が話をしているところへ退院を希望する一組の親子が訪れました。
子供は中高校生くらいの男子学生。
その親子は有名な議員の紹介か何かで優先的に入院させてもらったそうなのですが、小林先生がその男子学生に向かって、
小林「どうして退院したいんだい?」
小林「キミは入院生活の何が心配なんだい?」
小林「キミは病気を治すためにここに来たんじゃないのかい?」
など色々質問をしますが、すべての質問にお母さんが答えてしまい、肝心の本人は無表情でうつむいたまま・・・
小林先生はずっと男子学生の目だけを見ています
小林「人前で食事が出来ない、外出時にトイレに行けない、キミはそれを治したいと思わないのかい??」
小林「また治したい気持ちが強くなってきたらいつでも待っているから。自分に負けてはいけないよ。」
するとずっと黙っていた男子学生はその場で泣き崩れてしまいました。
そしてその親子は部屋を去っていきました。
小林「今の子も苦しんでいるんですよね・・・。本当は入院したくて内心はもがいているんです」
金八『でもどうして入院させてやらなかったんですか?』
小林「入院する気の無い者は入院させない、それがこの病院のルールなんです」
その親子の光景を見て大きな衝撃を受けた金八でしたが、自分の生徒には絶対にあのようになって欲しくないと先生に色々と質問をしメモをとるのでした。
そしていざ斉村君の病室へと向かう金八と小林先生、
その道中でも金八は思い出そうとします。
俺が斉村に言った言葉、なんだったっけなぁぁ
斉村の部屋の前に着くと、小林先生は鍵を取り出しドアを開けました。彼は隔離室に入れられていました。
画像参照:TVマガ
小林先生はその場を去り、斉村と金八は腰をおろし2人で話を始めました。
金八『キミはここにどれくらいいるんだ?』
斉村『はい、もう一年になります・・・』
金八『一年かぁ・・・しかし斉村よ、お前は3年間誰にもトップの座を譲らず、2年の後半からは生徒会長もやって国立大学の付属高校に進学したエリートだったんじゃないのか? どうしてこんなことになっちゃったんだよ??』
斉村『実は1年の2学期からまったく勉強についていけなくてもう限界だったんです・・・』
金八『そりゃなぁ、首都圏から選りすぐりのトップ達が集まってくるんだもんなぁ その中でまた1番もいればビリも生まれるんだよな』
斉村『そうなんですよね。中学の時は完全に井の中の蛙でしたね』
その後、金八は集団ミーティングに参加させてもらいます。
ミーティングのテーマは『大人になるためには?』
皆がそれぞれ「大人になるためには」どうすればいいのかを話し合っている中、金八は、
何てこった・・・大学にまで行ってまだ大人になる意味が分からんのか
と再び衝撃を受けるのでした。
その夜、実家に帰ろうとした金八でしたが、小林先生の勧めもあって実家には帰らず宿直室で飲みながら語りあかすこととなりました。
そして、斉村に言った言葉を未だに思い出せない金八・・・
次回へ続く
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしております!!
参考資料:http://kinpachi2.blog79.fc2.com/blog-entry-141.html
編集後記
予定では『前半・後半』の2部構成で終わる予定でしたが2部では終わりませんでしたね。それだけこの第1話・第2話の存在は重いんですよ。加藤と松浦の逮捕シーンは超インパクト大なのですが、この第1話・第2話は42年前の話なのにわりと今でも通用するような脚本やセリフ、私の中ではかなりのインパクトです。金八先生が中学時代の斉村君に言ったセリフ、気になりますね。果たして思い出すことはできるのでしょうか。
それではまた!
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